家づくりコラム家識

⓫「しあわせのマイホームプラン~
気になる!?風水編」

風水を勉強している男性のイラスト

念願かなってマイホーム計画が本格的に動き出すと「風水」が気になり始める人も少なくないのではないでしょうか。風水とは、「気」の性質や流れを開運に生かそうという中国発祥の思想、学術です。風水を気にするあまり、居住性が損なわれては本末転倒ですが、二者択一の場面で迷った時などには、ちょっと参考にしてみるのもいいかもしれません。ここでは、風水の最初の一歩をご紹介します。

【鬼門と裏鬼門】

鬼門、なんとなく不吉なイメージはあってもその意味や影響などを知る人は案外少ないのではないでしょうか。家の中心から見て「北東」の方角を鬼門といい、鬼が入ってくる方位、不吉な方角とされています。また、鬼門の対角側にあたる「南西」の方角を裏鬼門といい、鬼門同様に不吉な方角とされています。しかし、鬼門を“変化”の方角と捉えて、良い変化を起こす方に利用することもできるのだそうです。鬼門の不吉を吉相に変える大切なポイントは、小まめに掃除をして清潔な空間を保つこととされています。

【運気の入り口、玄関】

運気を迎え入れる「気」の入り口、玄関は風水上の重要スポットの一つ。玄関の方角で良いとされるのは南と東向きです。逆にあまりよくないと言われているのが西向きで、北向きの玄関も日光が当たりにくいため南や東に比べるとあまりお勧めとは言えないようです。でも、方角がすべてというわけではなく、インテリア等の工夫によって運気を改善することは可能とされています。より大切なことは、清潔、整理整頓を心掛けること。掃除が行き届かず靴や傘が散乱しているような汚れた玄関は気を停滞させ、運気を逃がしてしまうのだそうです。

【リビングは方位とインテリアで運気アップ】

家族や友人が集まる団らんの場、リビング。住まいの中心とも言えるリビングは、笑顔やおしゃべりがあふれる寛ぎ空間であってほしいものです。そのためには、家の中心から見てどの方位にリビングを設けるかで、その方位が持つ気の流れを生かして家具の配置やインテリアカラーを決めることが開運のポイント。また、風水の基本的な考え方の一つに“開く物はふさがない”というものがあり、家具のレイアウトなどを考える際には、窓やドアなどをふさがないようにして、気がスムーズに通れるようにしておくことが大切です。

【金運アップのカギ!?キッチン】

毎日の活力となる食事を作るキッチンは、金運を左右すると言われています。まず、明るく清潔であることが基本中の基本。煩雑になりがちなキッチンも、取り出しやすく片づけやすい収納スペースを確保することで、鍋や調理器具、調味料などを使ったら必ず定位置に戻す習慣がつき、スッキリキッチンをキープしやすくなります。また、蛇口やシンクをピカピカにする、フタが付いたゴミ箱を使って臭いを漏らさないようにするなども効果的です。

【家族の健康を司る、トイレ】

家づくりにおいては軽視されがちなトイレですが、実はとても神聖な場所で健康運や金運を大きく左右するとも言われています。家の中で最も狭い空間で「気」が停滞しがちな傾向にあるため、できるだけ窓を開けたり、換気扇を回したりすることで新鮮な空気を取り入れることを心掛けるといいようです。また、トイレを鬼門に置くのはNGとよく耳にしますが、日の当たりにくい北東の方角はジメッとしやすく衛生的に良い環境とは言えませんから、風水上というだけでなく合理的な理由でもあります。いずれにせよ、トイレも清潔第一。常にピカピカにしておけば幸運の神様も訪れやすいということではないでしょうか。

<まとめ>

風水は、あくまでも一つの考え方です。常識的に考えても、家の中は散らかっているよりもきれいに片づいている方が気持ちいいし、湿気のこもりやすい水回りにはそれなりの対策は講じるもの。家族の意見を最優先に、風水にこだわり過ぎず柔軟に取り入れてみてはいかがでしょうか。