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アルコール依存症患者らの力作 山形・ロールモザイク画作品展

2019年06月03日 20:39
繊細なグラデーションの作品とデザインを担当する渡辺幸二さん=山形市・ぎゃらりーら・ら・ら
 アルコール依存症のリハビリテーションプログラムから生まれたロールモザイク画の作品展「日々のつみかさねから」が3日、山形市諏訪町1丁目の「ぎゃらりーら・ら・ら」で始まった。作業療法の領域から一歩踏み出した創作性あふれる作品が、患者らの自信や依存症克服に向けた努力の積み重ねを表現している。

 制作したのは公徳会若宮病院(山形市)のアルコール依存症の入院患者や外来患者ら約20人によるグループ「WAKAMIYA ALG」。現在は20代~70代が関わる。ロールモザイク画は同病院で10年以上前から始め、2センチ×4センチに切った模造紙を筒状に巻き顔料で染めた「ピース」を貼り付けて制作する。1作品(縦100センチ、横180センチ)につき約10万個のピースを使い、少なくとも10カ月を要する根気のいる作業だ。

 始めた当初はスタッフが既存の絵を使ってデザインしていたが、5年前から元入院患者の渡辺幸二さん(74)が担当するように。棚田や千歳山など散歩中に見て感動した風景がモチーフで、それらを組み合わせた独創的なデザインだ。特にこだわっているのが色味。渡辺さんが変化をつけて色付けしたピースをメンバーが絶妙なバランスで貼り付けて、一つの作品をつくる。生み出されるグラデーションは実に繊細だ。

筒状にして色付けしたピースを組み合わせて作品が出来上がる
 作品展ではオリジナル5作品を展示。渡辺さんはロールモザイク画制作について「自分自身の励みで、自分に打ち勝つためのもの。縁あって出会ったメンバー一人一人の努力の形だ」と表現。同病院の田中忍作業療法室長は「単純作業と違い、作品として仕上がることで自信や回復の実感につながっている」と話す。

 展示は7月14日まで。30日には制作中の「月山」に参加できるワークショップを開催する(要申込み)。ぎゃらりーら・ら・ら023(674)8628。

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