やましん住宅展示場/ハウジングプラザ平清水/家づくりコラム【家識(いえしき)】

家づくりコラム家識

⓱「水回りの快適ポイント!!」

お風呂に入る親子のイラスト

キッチン・洗面室・浴室・トイレ、家族みんなが毎日使う水回りは、暮らしの快適さを大きく左右する重要チェックポイント。使い勝手のいい配置とは? 浴室に窓は必要? なるべくコストを抑える方法は? などなど、疑問や課題はさまざまです。そこで今回の家識は、水回りについて考えてみます。これらを参考に、現在の住まいの水回りで不便に感じていることや気になっていることなどをテーマに家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

【水回りは一箇所にまとめると動線もコストもスッキリ】

家事動線という言葉があります。家の中で炊事や洗濯、掃除などの家事をする際の人の動きを表す線のことです。 家事の多くは水回りに関係しているため、それらを一箇所にまとめることで家事動線をコンパクトに、家事の効率化につなげることができます。また、配管工事のコストの面でも水回りがいろいろな場所に散らばっているよりも経済的で建てた後のメンテナンスも楽です。

【帰ってすぐに手洗い・うがい!玄関の一角に洗面台】

最近は、感染症対策への意識の高まりを受けて、「外から帰ってすぐに手洗い、うがいができるように玄関の近くに洗面台を置きたい」と要望する家族が少なくないようです。しかし、そのためだけの洗面台を設けるのは、スペース的にも予算的にも厳しいのでは?そこで、一般的にはトイレ内に設置する手洗い器を外に出して兼用にするというのはどうでしょう。トイレを玄関の近くに配置する必要がありますが、新しい生活様式のより合理的実践法と言えそうです。

【浴室の窓は外からの視線、侵入に要注意!】

換気扇や浴室乾燥機など設備の充実により、浴室の窓の必要性については諸説あるようですが、機能面は別にして、採光、風通し、開放感といった爽快感から窓を希望する家庭が多いのも事実。浴室に窓を設置する場合は、周辺環境をチェックした上で、外からの視線に配慮して窓の位置を決める、目隠しをつける、防犯対策としてあまり大きく開閉しない窓を選ぶなど、「外」に対する意識が重要になります。

【意外に難しいのが、トイレの位置】

間取りを話し合う際にあまり話題になることのないトイレですが、その配置はなかなかの難問。動線や配管だけではなく、音や臭いといった問題があるからです。一般的には、入浴前にすぐに行ける、リビングや玄関付近よりも音や臭いが気にならないといった理由で洗面脱衣室付近が多いようですが、来客はちょっと気を使ってしまいます。一方、玄関付近は風水的にはNGとされていますが、来客にとっても使いやすく、出かける前や帰宅後すぐに使えて便利というメリットもあります。他にも、親世帯の寝室付近、階段付近なども考えられますが、どこに配置しても一長一短。決め手は、何を、誰を優先するかという事になりそうです。

【特に、大家族におすすめ!脱衣室・洗面室分離プラン】

浴室の手前に洗面台と洗濯機のある洗面脱衣室が配置されているケースが一般的ですが、この場合、誰かがお風呂に入っている時は洗面台が使いにくいといった声が聞かれます。特に、大家族や女性が多い家庭では、後々、不満や不便のタネになりそうです。そんな事態を避けるためには、最初から脱衣室と洗面室を別々にしてしまうという方法もあります。スペースに余裕がある場合は、おすすめです。

【浴室&ランドリーを2階に設ける大胆間取りもアリ!?】

水回りは一箇所にまとめるという大原則には反してしまいますが、浴室とランドリーを2階に配置するプランにも注目してみました。2階にランドリースペースがあれば、洗濯物をベランダに干す場合の動線はとてもシンプルで楽々。最近は、室内干しの家庭も増えてきていますが、やっぱり天日干しにこだわりたいという向きには、2階ランドリープランはアリかもしれませんね。また、お風呂上がりに寝室に直行するにも、ベランダで涼むにも便利な2階浴室は理にかなっているとも言えます。日当たりや風通しのいい2階ならカビが発生しにくいという点でも魅力です。1階と2階の同じ位置に水回りを配置することで配管がスムーズに、階下でも排水音が気になりにくくなります。

※水回りの主役ともいえるキッチンについては、コラム家識10で取り上げていますので、そちらもぜひご参照ください。