親子で変わった「お絵描き」 山形「アトリエスマイル」代表の犬飼さんに聞く
ゴールデンウイーク(GW)期間中、親子で「お絵描き」を楽しんでみては。山形市内で子ども向けの美術教室「アトリエスマイル」を開いている犬飼ともさん(43)に、手軽に取り組めて一風変わった作品の作り方について聞いた。
今回紹介する三つの作品は、いずれも犬飼さんの美術教室で年中児から小学2年生の生徒が取り組んだもののうち、家庭でも手軽に楽しめるもの。材料は100円ショップなどでも手に入る。自分の写真を使った作品は特に盛り上がりそうだ。
創作活動で大切なことは「大人は優しく見守ること」と犬飼さん。口出しせず、子どもの自由な発想を尊重したい。美術教室でも技術的な面よりも楽しむことを重視し、自律性を高めているという。
犬飼さんは「“AI(人工知能)時代”が進む中、コンピューターにはない創造力が重要になる」と指摘する。親子でお絵描きを楽しみながら、子どもの柔軟な発想やチャレンジ精神を育んでみてはいかが。
自分の写真とはじき絵の技法を使って、色鮮やかなクロアゲハに変身しよう。
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【作り方】
- (1)自分の全身写真を切り抜き、画用紙の中央に貼る。
- (2)鉛筆で羽の形を描く。図鑑などで本物のチョウをよく観察しながら描いてみよう。
- (3)クレヨンで羽の模様を描く。
- (4)黒色の水彩絵の具を同じ分量の水でとき、羽全体を塗る。
自分の姿を簡単にイラスト化し、キーホルダーに閉じ込めちゃおう。
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【作り方】
- (1)プラ板を縦半分に切り、チェーンを通す穴を開ける。
- (2)ポーズ写真の上にプラ板を載せ、油性ペンでなぞり、色付けする。
- (3)トースターに入れて熱を加える。
- (4)縮んだらチェーンを通して完成。
自宅にあるアルコール消毒液を活用して、カラフルで幻想的な模様を作ってみよう。
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【作り方】
- (1)油性ペンを使いハンカチに点線で十字を描き、その上から点線で×を描く。きれいに整然とした模様を作りたい場合は、紙に丸枠を並べて描いたものを下に敷くと良い。ほかにもハートや雲など好きな模様を描いても、もちろんOK。
- (2)スポイトにエタノールを入れ、模様の中心に2、3滴垂らす。エタノールが油性インクを溶かし、じわっとにじみ出す。
- (3)にじみ模様が広がり、乾いたら完成。エコバッグやTシャツに試してみるのもお薦め。
アトリエスマイルは昨年、山形市木の実町にオープン。自由な発想に基づいた創作活動や、創作による仲間づくりを大切にしている。年中児から小学2年生までを対象としたキッズコース、小学3~6年のジュニアコース、中学1年~高校3年の中高生コースがある。詳細はホームページで確認できる。