ある日、大江町さ雷落っだけど。雷があだりを見だれば、そば屋があったけど。そごさ行って、「誰がえねが、誰がえねが」ど
娘は「
娘は(※)おかなぐなって、「イヤダ、イヤダ」と言ったら、雷は、「イイヤ、イイヤ」ど聞こえで、そば屋さ
それが、たずまず近郷近在の人々に知れで、雷そば屋さ、そば食えくる人が行列をつぐり大繁盛したけど。
ある日、お月さまがそば食えにきて「んまえ」と言って30円払っていったけど。
それを聞いだお日さまも、雷そば屋さ食えきたけど。
「んまえ」と言って1円だけ払ったけど。
雷は「これは間違いでないが。(※)えまと払ってえげ」と言ったら
「ほだら月は、なんぼ払っていった」
「お月さまは、30円払っていった」
「月が30円であれば、日は1円だ」
雷は、どだな勘定だがわがらねでいるうちに、お日さまは見えなぐなってしまったけど。ドンビン。