秋の末ごろ、貧乏な
そうしたら、そこさ村
(※)万灯にして拝もうとした
ところが一方、前の池に捨てられた1本のろうそぐが今消えようとしているところに、1羽の鶴がどごがらが飛んで来て、それをくわえておったけど。
そうしたれば、池の中がら亀が出できて、その亀に鶴が乗って、ろうそぐをもやしてけだけど。
そして、どごがらとなく仏様の声がしたけど。その声は「心だに誠の道にかなえなば、祈らずとも仏は守らん」と言って消えだけど。んだがら鶴と亀のその形をとって今の燭台がでぎだんだど。ドンビン。