東海大は7年ぶり2度目の頂点を狙う。手堅い守備からカウンターで相手ゴールに迫る攻撃は鋭さがある。前線には走力を備えた選手を配置し、MF小野武人は的確な位置取りで攻撃をけん引する。チームは今夏の全国高校総体に出場して経験を積み、今大会の準決勝では逆転勝ちを収めるなど精神的な強さを身に付けた。「選手たちは成長している。相手の良さを消しながら攻撃を仕掛けていく」と五十嵐直史監督。我慢強く試合を進めて勝利を狙う。
羽黒は3年ぶり8度目の優勝を目指す。最終ラインからパスをつないで攻撃を組み立てるサッカーが持ち味。0―0からPK戦を制した準決勝では、試合を支配しながら決め手を欠いただけに、ゴール前での攻撃パターンをもう一度整理して挑む。背後のスペースを突く動きに優れたFW吉波胤希など、前線の選手の奮起が期待される。本街直樹監督は「大会を通してはゴールを奪えている。いいイメージを持って東海大の守備を崩していきたい」と語る。
両チームはここまで県高校総体、高円宮杯JFA・U―18サッカーリーグでも激突している。互いに相手の長所、短所を把握しているだけに、ピッチでどのような攻略法を示すか注目だ。
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