第66回県縦断駅伝・注目のランナー(1) 南陽・東置賜、寒河江・西村山、新庄・最上

2022/4/20 09:21

 第66回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日の号砲まであと1週間に迫った。前回大会の雪辱や病からの復活、仲間への感謝、競技者としての飛躍…。出場11チームの精鋭たちはさまざまな思いを胸に刻んで開幕を待つ。各チームの注目選手を紹介する。

偉業に挑むチームでエースとしての活躍が期待される熊倉優介(NDソフト)

【南陽・東置賜】熊倉優介

 史上初の総合10連覇が懸かる南陽・東置賜にとって実業団のNDソフトで成長を遂げる熊倉優介(25)は心強い存在だ。「欠けてはならない柱としての自覚を持ち、最高の形でたすきを渡したい」。心身共に充実した大黒柱が偉業に挑むチームを引っ張る。

 新潟県村上市出身。中学で陸上を始め、上武大3年時に箱根駅伝の3区を任されるまでに力をつけた。昨年末の日体大長距離競技会の5000メートルで13分55秒14の自己ベストをマークするなど、伸びしろは十分。無駄な動きのないきれいなフォームが特徴で「終盤のスパートは誰にも負けない」と自信をのぞかせる。

 所属チームでは主将に選ばれ、精神面でもたくましさを増している。日々のロードワーク中に地域住民から声を掛けられることも多く、10年連続総合優勝への期待の高さを実感する。「応援してくれる方々に最高の結果で恩返ししたい」。金字塔を打ち立てる準備は万全だ。

左膝の病と向き合い「同じ境遇の人に勇気を」と意気込む今井滉二(山形ミートランド)

【寒河江・西村山】今井滉二

 闘病からの再起を誓う今井滉二(26)=山形ミートランド=が寒河江・西村山に戻ってきた。大学時代に左膝に腫瘤(しゅりゅう)が繰り返し生じる「PVNS」を患い、今も定期的にメスを入れる。4年ぶりの復帰には「走ることで同じ境遇の人に勇気を与えたい」との決意がにじむ。

 箱根駅伝出場を夢見た平成国際大2年時、練習を重ねる中で左膝が腫れて曲がらなくなった。完治が難しい病の宣告に「絶望しかなかった」。競技者としての未来が閉ざされかけた時、チームからの誘いが心にしみた。「自分に期待してくれる人がいた」と前向きになり、患部への負担が少ないフォームを模索。再び晴れ舞台まではい上がった。

 酒田・飽海の名ランナー・仁さん(60)を父に持ち、中学時代に親子でメンバー入りしたことも。スピードと負けん気の強さが武器で「記録にこだわるだけでなく、たすきに気持ちを込める。チームに勢いを呼び込みたい」。走れる喜びをかみしめて躍進を誓う。

県高校トップ級に急成長した庄司瑞輝(酒田南高)

【新庄・最上】庄司瑞輝

 新庄・最上の庄司瑞輝(17)=酒田南高3年=はこの1年で急成長した有望株だ。実力は県高校トップ級。負けん気の強さが持ち味で「自分が任される2区間とも区間賞を取りたい」と意欲的だ。

 駅伝部の主将になったことで、責任感と共に練習に臨む姿勢が自然と変化した。競技に真摯(しんし)に向き合うことでレース中の我慢強さが増した。昨年末の5000メートル記録会では14分39秒76の自己ベストをマーク。県高校総体の大会記録14分33秒58に迫る好走は自信が深まるきっかけになった。

 社会人に交じっても勝負ができるまでに力をつけたからこそ、板垣新一監督は「ベテラン勢の気持ちをかき立て、チームに弾みを付ける走りをしてほしい」と期待する。その思いを受け「たすきをつないだ先輩も区間賞を取れるような流れをつくりたい。高校生区間では誰にも負けたくない」と本人。あどけなさを残す表情できっぱり言い切る。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]