第66回県縦断駅伝・注目のランナー(2) 酒田・飽海、天童・東村山、長井・西置賜

2022/4/21 10:21

 第66回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日の号砲まであと1週間に迫った。前回大会の雪辱や病からの復活、仲間への感謝、競技者としての飛躍…。出場11チームの精鋭たちはさまざまな思いを胸に刻んで開幕を待つ。各チームの注目選手を紹介する。

【酒田・飽海】遠田光太郎

「チームを引っ張る走りを見せる」と意気込む遠田光太郎(酒田天然ガス)

 一皮むけた社会人2年目にチームをけん引する自覚が芽生えた。酒田・飽海の遠田光太郎(23)=酒田天然ガス=だ。前回大会で最終29区を担った総合2位の立役者はしびれるレースを経験し、今大会でさらなる飛躍を期す。

 中学時代からチームの一員で、酒田南高時代は恩師・阿部亮監督の指導を受け、着実に力を伸ばしてきた。日大を経て、社会人として初めて臨んだ前回大会。最終日はエース鈴木亮平(東北エプソン)からたすきを受け取った時点で、総合2位を争う鶴岡・田川とのタイム差はわずか1秒。前後の走者が見えない状況にも焦らず、力強い走りで逆転劇を演じて見せた。

 社会人ランナーの道を歩み出し、調整の難しさや走る楽しさを実感している。練習時間を確保し、いかに自分と向き合うかを重視して日々走り込んでいる。「昨年の経験を生かし、チームを引っ張る走りを見せる」。落ち着いた口調に闘志がみなぎっている。

【天童・東村山】中野創也

「存在感を示すレースにしたい」と闘志を燃やす中野創也(デンソーFA山形)

 「状態は最高。どの区間を任されてもOK」。天童・東村山の中野創也(24)=デンソーFA山形=は屈託なく笑う。一時の不振を経て再び成長曲線を描き出した有望株は「存在感を示すレースにしたい」と自信をみなぎらせる。

 秋田県鹿角市出身。東洋大時代にチームの中村展人監督に誘われ、2020年に新天地での競技活動が始まった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で県縦断駅伝が中止に。走る意欲を失い、モチベーションが上がらないまま大会に臨んだ前回はほろ苦い「デビュー戦」となった。

 「このままではいけない」と雪辱を期すべく奮起。チームの先輩斎藤真也(天童市役所)や山形の森谷修平(山形市役所)に師事し、練習法を教わりながら記録を伸ばすと、走る楽しさがよみがえった。「2人の思いは半端じゃない」。県縦断駅伝に対する熱量も感じ取った。だからこそ「成長を支えてくれた恩を結果で返したい」と誓う。

【長井・西置賜】鈴木駿太郎

3年ぶりの出場に雪辱を期す鈴木駿太郎(長井市役所)

 新型コロナウイルスの影響で大学から許可が下りず出場がかなわなかった前回大会から1年。新潟大を卒業して帰郷した長井・西置賜の鈴木駿太郎(22)=長井市役所=は「前回出場時は流れを断ち切ってしまって悔しかった。今大会は一つでも上の順位でたすきをつなぎたい」と3年ぶりの出場に雪辱を期す。

 大学時代は股関節の慢性的な痛みに悩まされた。けがが完治した昨年は「復活の年」に位置付けて県縦断駅伝に臨むはずだったが、新型コロナに翻弄(ほんろう)された。調子が良かっただけに「残念だった」との思いは強いが、気持ちを切り替えてその後も成長を続けた。大津秀二監督は「けがを経験して精神的にも強い選手になった」とエースに信頼を寄せる。

 職場の長井市役所は2日目のゴールと最終日のスタート地点。昨年5月に新庁舎に移転してからは初めての大会で「地域の期待も大きい。明るい話題を届けたい」と語る。

県縦断駅伝

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