山形市が資生堂ジャパン(東京)やRidilover(リディラバ、同)と展開する共同プロジェクトの一環で、女性の活躍や地元定着を図る地域課題解決型ワークショップが30日、市男女共同参画センターで始まった。12月までの計8回講座で、出産や育児などに関する課題を見いだし、解決法を探っていく。
「まち、わたし、きらめくWomen’s Campus山形」と銘打った公民連携事業。事前のセミナーなどを通じて参加者を募り、市内の女性経営者や主婦など20人の参加が決まった。
この日はリディラバの担当者が講師を務めた。参加者はグループをつくり、自己紹介を目的としたワークショップに取り組んだ。それぞれ自身の出身地にとどまらず、これまでの人生でどのような出来事があったかも紹介。苦労して就職したものの、男性社員が多くを占める職場環境に順応する大変さを味わった経験など、さまざまな課題も出された。
参加者の一人で会社員の渡部由香さん(34)は「結婚を機に県外に出てしまうなど、山形でキャリアを築きたくても築けないケースがある。女性がずっと住み続けられるようなことを考えていきたい」と見据えていた。
今後は都内のNPOの取り組みを視察したり、引き続きワークショップをこなしたりしながら探究活動を続け、12月に成果報告会を開く。
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