出羽三山の主峰・月山(1984メートル)で1日、夏山開きが行われた。天候には恵まれなかったが、この日を待ちわびた県内外の登山者が、色とりどりの高山植物を楽しみながら山頂を目指した。
鶴岡市羽黒町川代の登山口から登ると、大雪の影響で例年よりも残雪は多めだった。雪渓に差し掛かると、登山者たちは滑り止めのアイゼンやトレッキングポールを使って慎重に歩いていた。登山道脇では白いコバイケイソウや黄色のウサギギクなどの高山植物がきれいに咲き、写真に収めていた。登っていると汗ばむほど暖かく、頂上に到達した約3時間後にはシャツがぐっしょりぬれていた。
あいにく朝から濃いガスに包まれ、山頂では数メートル先しか見えないほど真っ白な状態だった。登山仲間と毎年登頂している鶴岡市湯温海、無職長谷川研一さん(71)は「霧がかかっていたが、例年よりも気温が高く、楽しく登ることができた」と笑顔だった
一方、西川町の姥沢口からの登山ルートも例年より多くの場所に雪渓があり、登山者はアイゼンを装着していた。
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