つばさ30年、希望も課題も乗せて 県内各駅で記念行事

2022/7/2 22:02
大学生がホームで花笠踊りを披露し、開業30周年に花を添えた=山形市・JR山形駅

 山形新幹線が開業30周年を迎えたことを受けて県内のJR各駅で2日、記念のセレモニーやイベントが繰り広げられた。開業から現在まで運んだ乗客は延べ約9500万人に上る。高速化や天候に大きく左右されない安定運行など課題を抱えながらも、県境付近のトンネル整備や新車両の導入など新たな動きも控えている本県と首都圏を結ぶ大動脈。関係者や市民らが多彩な企画を通じて祝った。

■山形駅

 山形市のJR山形駅新幹線ホームで開かれた記念セレモニーでは、JR東日本の三林宏幸執行役員仙台支社長が「山形新幹線は山形エリアと首都圏をつなぐ大きな役割を果たしてきた。引き続き、安心、快適に利用してもらえるように努める」とあいさつ。吉村美栄子知事と佐藤孝弘山形市長は、県とJRが福島県境部で進める新トンネル整備に向けた共同調査に触れ、地域活性化への一層の貢献に期待をにじませた。

 出席者がくす玉を割って開業30周年を祝ったほか、吉村知事と本郷栄山形駅長の合図でサクランボなどをあしらったラッピング車両を親子連れらが見送った。セレモニー前には、山形大の花笠サークル・四面楚歌の15人がキレのある演舞を披露して花を添えた。

 東北芸術工科大こども芸術大学認定こども園年長の伊藤元翔(あさと)君(5)は「つばさで鉄道博物館に出掛けたいな」と話した。

■米沢駅

 米沢市のJR米沢駅ではやまがた愛の武将隊のメンバーら約30人が観光パンフレットを配って、つばさの乗客をお出迎え。米沢民謡一家の力強い太鼓演奏に聞き入る乗客もいた。宮城県石巻市の菅原守さん(67)、久美子さん(65)夫妻は孫の庄司絢葉(あやは)ちゃん(4)を連れ、福島経由で初めてのつばさ旅。「山中を通ることを知らなかった。太平洋側と景色が違って面白い」と話し、米沢観光に繰り出した。

■高畠駅

 高畠町のJR高畠駅では、町観光協会や町商工会などで組織する実行委員会が主催する記念イベントが開かれた。プラレールの展示や露店が並び、中でも“ミニ新幹線”の乗車体験は長蛇の列ができる盛況ぶり。子どもたちは「速い」「進め」などと歓声を上げながら楽しんでいた。駅に併設する町太陽館の開館30周年も記念し、夜にはビアガーデンや同館のライトアップなども行われた。

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