土砂と下流へ押し流され・県内豪雨 不明車両発見、河川敷に埋まる

2022/8/7 08:58
ドローンで撮影した写真からは、崩落した大巻橋(中央上)と崩れ落ちた鉄橋(左)、車の発見場所(中央手前)が、一連の土砂の流れでつながっている状況がうかがえる=飯豊町小白川(画像を加工して各地点などを入れています)

 飯豊町小白川の大巻橋から川へ転落した車両は6日、下流域の河川敷で見つかった。ドローンで撮影した現場周辺の写真からは、車が小白川の下流へ流され、その後、崩壊したJR米坂線の鉄橋付近から置賜白川との合流地点に向かってあふれた土砂とともに河川敷へ押し流された状況がうかがえる。

 長井署によると、6日の捜索は午前10時ごろ、県警機動隊、長井署、西置賜行政組合消防本部の計18人で開始。同10時51分、崩落した橋が架かる小白川と置賜白川の合流点から約100メートル下流の左岸河川敷で車が見つかった。

 崩落した大巻橋から数百メートル下流では、米坂線の鉄橋が崩れ落ちた。大巻橋から車の発見現場を直線で見ると、間には米坂線が通る土手や樹木があるため、小白川は蛇行しながらも土砂はあふれ出ず、車は鉄橋がある下流部まで流されたとみられる。鉄橋から置賜白川の合流地点にかけて河川敷に土砂があふれた状況が確認でき、その土砂に車が埋まっていた。

 車は上流側を前にして横倒しになっており、地上に出ていたのは左前輪部のみだった。スコップなどを使って人力で掘り出しを進めたが、午後5時ごろからショベルカーで周辺の土を取り除き、引き上げた。車体は大破していたものの原形はとどめ、ドアなどは外れていた。車両は長井署に運ばれた。

 7日は午前10時から捜索を再開し、現場付近から置賜白川の下流にかけて、見つかっていない男性を捜す。

不明男性、土のう届けに向かい…

 車ごと流され行方不明となっている飯豊町の男性。近くに住み、当時は大巻橋を渡った先にある実家へ土のう袋を届けに行く途中だった。

 男性は橋の北側の地域で妻と2人で暮らす。対岸に実家があり、様子を確認するために3日夕方、車で橋を渡った。浸水を防ぐために土のうが必要だと分かり、土のう袋を取りに一度帰宅した。その後、車で家を出たまま、行方が分からなくなった。なかなか戻ってこないことから、実家では当初「家になかったから(土のう袋を)買いに行ったのだろうか」と思ったという。

 当時、町内は昼頃から激しい雷雨が断続的に続いていた。「運転していたら視界が真っ白になった」「傘の内側まで雨水が染みてきた」。住民の言葉から雨の激しさが伝わってくる。

 橋が見える場所に住む80代の男性は、雨の様子を窓から見守っていた。夕方、橋の北側が崩れ落ち、南側が傾いたままかろうじて残っているのを見た。その後、残っていた部分も濁流にのまれたという。「雨で視界が利かない上、直前に橋を渡っていたから、(崩落に)気付なかったのかもしれない」と話した。

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