鈴木(羽黒)、成長の「銀」 四国インターハイ第12日・重量挙げ女子76キロ級

2022/8/9 09:47
〈重量挙げ女子76キロ級〉スナッチで自己ベストの70キロを持ち上げる鈴木夢花(羽黒)。スナッチ、ジャーク、トータルのいずれも2位だった=愛媛県・新居浜市市民体育館

 全国高校総合体育大会(インターハイ)第12日は8日、愛媛県の新居浜市市民体育館などで8競技が行われ、重量挙げは女子76キロ級の鈴木夢花(羽黒)がスナッチ70キロ、ジャーク86キロのトータル156キロをマークしていずれも2位に入った。男子102キロ級の新舘利都(同)は114キロを持ち上げたスナッチで4位だった。

 柔道は男子90キロ級の小林健琉(東海大山形)が勝ち上がった準々決勝で大阪の選手に敗れ、4強入りはならなかった。女子団体の羽黒は2回戦で長崎明誠(長崎)と対戦し、代表戦の末に勝利した。

【ヒロイン】上半身を強化、自己ベスト更新

 重量挙げ女子76キロ級の鈴木夢花(羽黒)はスナッチ、ジャーク、トータルの全てで2位をつかんだ。「(3位だった)昨年よりいい色のメダルで良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 スナッチは2回目で70キロに成功し、自己ベストを更新。苦しい表情を浮かべながら、目をつむって必死にこらえて静止した。三田村和真監督からの「止めろ」という掛け声に「力をもらえた」という。

 下半身の強さが持ち味で、昨年のインターハイでは3位に輝いた。一方で今年3月の全国高校選抜大会は4位。「上半身が弱い。このままじゃまずい」と懸命に筋力強化を図った。その成果が最も反映されたのが86キロを持ち上げたジャークの最終試技。「大きな壁だった」という85キロを上回る自己ベストだった。

 試技後は、ほっとしたような笑顔を見せ、プラットフォームを降りた。目標の2位をつかみ有終の美を飾った3年生。それでも「まだ金メダルが取れていない。大学でも競技を続け、優勝を目指したい」と貪欲さを見せた。


〈陸上男子110メートル障害決勝〉14秒57をマークして頂点に立った紺野稜真(九里学園)。400メートル障害との2冠を達成した=徳島県・鳴門ポカリスエットスタジアム

紺野(九里学園)旋風、念願2冠・第11日

 全国高校総合体育大会(インターハイ)第11日は7日、徳島県の鳴門ポカリスエットスタジアムなどで12競技が行われ、陸上の男子110メートル障害で紺野稜真(九里学園)が14秒57をマークして頂点に立ち、400メートル障害との2冠を達成した。紺野は陸上競技の男子最優秀選手にも選ばれた。

 女子100メートル障害の高橋亜珠(山形商)は13秒85で2位。1600メートルリレーは女子の山形中央(池田遍、赤坂美玲、柏倉うみ、赤坂美結)が3分45秒41で3位となり、男子の九里学園(後藤理久、土屋諒馬、高山登唯、紺野稜真)は3分17秒99で6位だった。女子三段跳びは遠藤奈那(山形中央)が12メートル18を跳び5位に入った。

【ヒーロー】試練の後半、執念スパート・男子最優秀選手

 会場の空気は、その瞬間を待っていた。男子110メートル障害の決勝、紺野稜真(九里学園)が400メートル障害との2冠を懸けた大勝負。ハードルを跳び越えるたびリードを広げると、スタンドも呼応するように熱気を増した。「おおおっー!」。速報で紺野の優勝が告げられ、本人は渾身(こんしん)のガッツポーズ。割れんばかりの拍手が響いた。

 反応良く好スタートを切った。1台目から鋭く無駄のないハードリング。懸命に足を動かして前に進んだ。試練は後半だった。2日前に優勝した400メートル障害などの疲労がたまり「動きが悪くなった」。終盤はハードルを倒しながらも、最後は執念のスパートを見せた。

 ゴールを駆け抜けながら見せた表情には、少しだけ悔しさがにじんだ。他の選手との差は「分からなかった」。祈るような思いで速報を待った。大型スクリーンに結果が表示されると、大きく両腕を突き上げた。2冠は白鷹中時代から抱いてきた目標で「達成できたことがうれしい」。見る人に鮮烈な印象を与え、大会の男子最優秀選手にも選ばれた。

 2種目で高校の頂に立ったが「全体的にタイムは上がらず、納得できるレースではなかった」と、まだまだ上を見ている。次の戦いは目の前に迫る。「国体で優勝する。けがに気をつけながら練習を積みたい」。世代を背負う新たなスターの誕生だ。

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