からくり時計、新たな人生 高畠駅から南陽のこども園へ

2022/8/17 08:57
園児たちに親しまれているからくり時計=南陽市・宮内認定こども園

 南陽市の宮内認定こども園(宇津木純子園長)に、JR高畠駅併設の高畠町太陽館に飾られていたからくり時計が設置された。時計は長年にわたり利用客から親しまれてきたが、故障したため撤去されていた。有志が修復し、新たな舞台で“第二の人生”を歩むこととなった。

 からくり時計は、高畠ライオンズクラブ(LC)が結成25周年を迎えた1991年に合わせて寄贈した。正時になると、文字盤の扉から指揮者が登場し、小人たちが鐘をたたいて演奏する。「きらきら星」や「ぶんぶんぶん」など12曲が収録されている。足を止めて聞き入る駅利用客の姿も見られるなど、多くの人から愛されていた。しかし、老朽化で不具合が多く、4年ほど前に取り外された。

 古い時計のため、交換する部品がなく、メーカーには修理を断られ、撤去後は処分される予定だった。そこで、太陽館に寄贈した当時から同クラブ会員の八木孝さん(67)=高畠町高畠=が、修復に名乗りを上げた。八木さんが営む歯科医院の機械部品を使ってパーツを作るなどし、1週間ほどで修復した。引き取り手を探していたところ、知人から同園を紹介され、今年3月に寄贈。7月にランチルームに取り付けられた。

 園児たちは、からくり時計の設置を大喜び。早くも“人気者”に。いずれも年長の遠藤咲良(さくら)ちゃん(6)、高橋凛大(りんた)ちゃん(6)、山田想子ちゃん(5)は「演奏の音がきれい。鐘をたたく小人がかわいくて見てて楽しい」と口をそろえる。高校生の頃に通学でJR高畠駅を利用していた栄養士の高橋香織さん(43)は「まさか、職場でこの時計と再会するとは思わなかった。高校の時の記憶がよみがえってくる」と懐かしさを感じていた。

 時計を寄贈した八木さんは「壊れずに末永く動いてほしい。園児たちにとって良い思い出になってくれたらうれしい」と話している。

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