高畠のセゾンファクトリー、シベールに経営譲渡へ 社名変えず統合効果期待

2022/9/22 14:23
シベールに経営譲渡する方向で調整しているセゾンファクトリー=高畠町元和田

 食品製造販売のセゾンファクトリー(高畠町、斎藤雅一社長)が洋菓子製造のシベール(山形市、小田切一哉社長)に経営譲渡し、シベール傘下に入る方向で調整していることが21日、関係者への取材で分かった。全事業をシベールの親会社ASフーズ(山梨県中央市、小田切社長)が設立した新株式会社「セゾンファクトリー」(同)に譲渡。本県を代表する食品関連会社2社の統合効果を生かし、事業発展を目指す。

 ASフーズは今年6月に新会社のセゾンファクトリーを既に設立。第二会社方式を採用するとみられる。金融機関など債権者の同意を得られれば、セゾンファクトリーは近く新会社に全事業を譲渡し、新会社はシベール傘下で事業を継続したまま再建を目指すもようだ。関係者によると、社名は変わらず、社員約200人の雇用も維持し、取引先企業との取引も続けるという。既に社員や一部株主に方針を説明した。

 セゾンファクトリーは高級なジャムやドレッシングで全国的な知名度を誇る。近年は新型コロナウイルス感染拡大による需要低迷のほか、原材料価格高騰などの影響で苦戦を強いられていたという。シベールの傘下に入り新たな流通網や経営ノウハウを手にすることで、販路拡大や新たなファン層獲得、収益力アップを狙うとみられる。現会社は経営譲渡後に債務を引き継ぎ、清算する見込みだ。

 ASフーズは山梨県を地盤とする食品メーカー。2019年4月、民事再生法適用を申請していた旧シベールのスポンサーに名乗りを上げ、同6月から新会社で事業をスタートさせた。

 ASフーズ傘下となったシベールはセゾンファクトリーとコラボ商品を販売するなど連携を深めていた。

 セゾンファクトリーは山形新聞の取材に対し「現段階で何も話せることはない」としている。

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