紅花生産地・白鷹の女性に紅差し 武蔵野美術大生が写真撮影

2022/9/22 22:03
地域の女性に紅花から作られた口紅で化粧を施す中川雫さん(右)=白鷹町中山・上原公民館

 武蔵野美術大(東京都)の女子学生が22日まで3日間、紅花生産地の白鷹町に滞在し、紅花を原料とした「本物の紅」で町内の女性に化粧を施し、写真撮影した。実際には使ったことがないという紅花生産者の声をきっかけに、デザイン情報学科4年の中川雫さん(21)=東京都出身=が卒業制作を兼ねて企画した。

 中川さんは、都内で開かれた化粧品の展示会で紅花から生まれた口紅を初めて知り、生産地を調べる中で同町のことを知った。今年7月、紅花摘みを撮影に同町中山の大紅花畑を訪問。町内では染料の紅餅までしか作っておらず、完成した化粧品が高価で、生産地ではなじみが薄いことを知ったという。

 撮影は21、22日の2日間行い、生産農家など地元の女性8人が協力した。撮影補助で同行した同級生の嶋田八重子さん(22)と中川さんが化粧を施し、持参した紅を唇に優しく差した。鏡で出来栄えを確認すると、女性たちは目を輝かせていた。

 ともに同町中山の布施千代子さん(71)は「マスク生活となってから化粧すること自体少なかった。なんだか気持ちが若返った」と笑顔。紅花摘みの際にも被写体となった沼沢加代子さん(77)は「人生で初めての経験。化粧した姿は自分じゃないみたいで、るんるんした気分になった」と話していた。

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