海外展開、人材確保に利点 県内企業、外国人留学生に注目

2022/9/25 11:21
外国人人材への注目が高まる中、山形大への留学生が山形市内の企業を見学した=同市・スズキハイテック

 生産年齢人口(15~64歳)の減少が続く県内で企業の人手不足感が強まる中、外国人人材への注目が高まっている。中でも日本で学んでいるため日本語能力の高い留学生への関心は高く、開発分野で活躍する人材もいる。22日には県が企業と留学生をつなぐツアーを開催し、留学生が山形市内の3社を見学した。

 県内では特に若年層が少子化と県外流出で少ない。外国人留学生は若く、意欲と語学力のある人材として注目される。特に海外展開時は外国語能力の高さが即戦力になる。外国人人材がいる企業には、その後も採用希望者が続く循環も起きているという。

県、両者つなぐツアー開催

 ツアーは、県内企業の人材確保と留学生の県内就職の支援の一環で、県が2013年度から実施している。22日は山形大の工学部や人文社会科学部などの留学生6人が参加。スズキハイテック、ミクロン精密、エム・エス・アイを訪れた。

 このうち、メッキ加工のスズキハイテック(鈴木一徳社長)は15年に外国人人材の採用を始め、現在は約150人の従業員のうち3分の1が外国籍の社員。多様な人材を生かし、新技術開発やビジネスモデルの転換で急成長する。インドネシアから山形大工学部に留学し、開発分野で活躍する男性、フィリピン出身で検査現場のマネジメントをする女性もいる。

 マレーシア出身で同大工学部3年の男性留学生は「高い技術力を持つ日本で就職したい。山形に留学したので県内企業も見たい。(同社は)すごい技術力だと感じた」と話した。同社の鈴木尚徳常務は「外国人人材は意欲と目標があり、自分が成長するために一緒に働きたいと思うような人材ばかり。挑戦の気持ちを持って入社してほしい」と語った。

 【メモ】県の県産品流通戦略課によると、県内への留学生は2018年度が293人で、うち県内就職は10人、21年度は留学生が280人で、うち県内就職は20人に増えている。

 山形労働局によると、県内の外国人労働者数(10月末現在)は21年が4427人。新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年より減少したが、5年前の1.6倍に増えている。半数が技能実習生。

 7月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は1.61倍で、全国で6番目に高い。企業の人手確保が難しい状況が続いている。

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