未来の樹氷、希望の種 蔵王山、アオモリトドマツ再生へ採取

2022/9/26 21:54
樹氷再生に向けて採取したアオモリトドマツの球果=山形市・蔵王ロープウェイ樹氷高原駅付近

 林野庁山形森林管理署は26日、樹氷を形成することで知られ、枯死被害が甚大なアオモリトドマツの再生に向け、山形市の蔵王山で種子の採取を行った。現地で稚樹の移植試験が進められる中、今回採取した種子は将来的に「次世代のアオモリトドマツ」として苗木作りなどに利用される。

 種子採取は2016年に始まり、報道陣に公開するのは昨年に続き2度目。球果と呼ばれる実の中に約300個の種子が含まれ、乾燥後に取り出す。豊凶の波があり、今年は昨年より多くの球果が確認されているという。今季は350個ほどの球果を採取する。

 同管理署や県の担当者らが参加し、蔵王ロープウェイ樹氷高原駅近くで採取した。参加者は先端に鎌状のやいばを取り付けた棒を10メートル近く伸ばし、球果が付いた枝ごと切り落とした。棒がしなって狙いが思うように定まらず、四苦八苦する姿もあった。

 稚樹の移植が進む場合、苗木を育てるために多くの種子が必要になる。種子採取は将来の樹氷再生に備えた活動の一環で、益田健太山形森林管理署長は「何とかして次の世代のアオモリトドマツを確保しないといけない。いずれ苗木として成長することを期待したい」と語った。

 アオモリトドマツは虫の食害で相次いで枯死し、自然回復が困難な状況となっている。

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