ササキハウス(山形)社員ら新会社設立 親会社から全株買い戻し、事業内容は変わらず

2022/9/28 10:52
山形市に本社を置くササキハウス。従業員らが別会社を設立し、都内の親会社から株式を買い戻す契約を結んだ

 住宅メーカーのササキハウス(山形市)の取締役や社員の5人が新会社を設立し、ササキハウスの全発行済み株式を親会社のミライノベート(東京)から買い戻す契約を27日に結んだことが分かった。取得総額は6億6600万円。きらやか銀行が融資する。同行によると、企業の経営陣と従業員が一体となり、金融機関の支援で親会社から株式を買収する企業の合併・買収(M&A)の手法は東北で珍しいという。

 山形の企業は山形で経営したいとの思いが背景にあるという。株式譲渡日は今月30日。新会社は「Yamagata(ヤマガタ)クラス」で、ササキハウスの取締役営業部統括部長兼庄内営業所長の小林剛氏が社長に就いた。資本金1千万円で今月12日に設立。ササキハウスを管理する親会社となり、本社所在地はササキハウスと同じ。ササキハウスの社長は引き続き遠藤一也氏が務める。事業内容、従業員は変わらない。

 ササキハウスに融資していた同行が今年6月ごろから、今回のM&Aの仕組みを構築し、ミライノベートと複数回にわたり交渉。この手法はササキハウスの純資産を減らさないなどのメリットがあるという。

 新会社の小林社長(49)は「山形に根を下ろし、安心してお付き合いいただける企業として、地元の強みを前面に出しつつ、変わらぬサービスを提供し続けたい」と話した。

◆ササキハウス 1967(昭和42)年に山形市に設立。県内の気候や湿度などに合わせた高気密・高断熱住宅や、県民性を反映した2世帯注文住宅の建築を主力としてきた。2012年11月、上場企業ミライノベートの前身でマンション分譲などを手掛けていたグローベルス(東京)が全株式を取得。同社の子会社となった後も県内を拠点に事業展開し、22年度3月期の売上高は5年前より28%伸びている。

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