「知」結集、社会変える 山形大で初、研究者の異分野交流学会

2022/9/30 10:07
アブの幼虫に食品廃棄物を与えて処理する研究などが発表された山形大異分野交流学会=山形市・山形大

 山形市の山形大小白川キャンパスで29日、「異分野交流学会」が開かれ、学部の垣根を越えた研究者が取り組みを発表した。食料やエネルギーを巡る状況など多様化する社会問題に対し、幅広い分野の知識を連携させる初の試み。アブで食品廃棄物の処理や飼料高騰問題の解決を目指す「ヤマダイミズアブ プロジェクト」が学長賞に輝いた。

 約900人の教員を抱える同大で、分野の異なる最先端の研究をつなぎ、「総合知」として社会課題の解決に結び付けようと企画された。30人の研究者が内容を1枚のポスターにまとめて発表し、来場者が優れたと思う発表に投票した。

 「ヤマダイミズアブ プロジェクト」は農学部の佐藤智准教授による研究。アメリカミズアブを大量増殖し、食べ残しや生ごみを幼虫にえさとして与えることで処理する。農学部のコンビニで出た食品廃棄物のほぼ全てを処理しているという。ふんは肥料として使用できる。

 研究室のメンバーが会場に幼虫を持参し、食べ残しを処理する動画を見せながら内容を解説した。佐藤准教授は「これからも、何らかの形で虫と関係していきたいと強く願っている」と喜びを語った。他の受賞者は次の通り。

 ▽優秀賞=小酒井貴晴教授(地域教育文化学部)渡辺康紀講師(理学部)長峯邦明准教授(有機材料システム研究科)▽話題賞=松井淳教授(理学部)

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