第101回全国高校サッカー選手権県大会(県サッカー協会、山形新聞、山形放送主催)は第5日の23日、山形市球技場で準決勝2試合を行い、山形中央と羽黒が決勝進出を決めた。
米沢中央と対戦した山中央は立ち上がり、前線からプレッシャーをかけて試合を優位に進めた。前半11分、FW佐貝誠が左サイドから切り込んでパス。相手にクリアされるも飛び込んできたMF高橋健太が体に当てて先制した。後半は米中央に押し込まれる時間帯もあったが、1点を守り切った。
羽黒の相手は、前回決勝で戦った東海大山形。前半は互いに好守が光り、一歩も譲らない展開となった。試合が動いたのは後半16分。羽黒のFW成田藍士がゴール前に入ったボールに反応し、振り向きざまにシュートを決めた。その後も途中出場したFW稲葉皓己が2点目を挙げ、DF高橋大和がFKから直接ゴールを決めて突き放した。
決勝は29日に鶴岡市小真木原陸上競技場で行われる。山中央は3年ぶり、羽黒は2年連続の全国大会出場を懸けて戦う。
堅守速攻を貫く
小川湧右・山形中央主将 前半からタフに集中して守れたことがよかった。攻撃はスピードのある選手がいる左サイドから狙い通りに得点できたが、セットプレーを決めきれなかった点は課題。決勝も堅守速攻を貫いて勝ちたい。
準備した成果出た
羽角哲弘・山形中央監督 攻撃力の高いチームをどう封じるか、準備してきた成果が出た。前線から積極的に守備をし、最後まで粘り強く戦った。先制点は練習通り。決勝も同じように「守ってカウンター」を徹底して臨む。
リベンジしたい
瀬戸遥太・羽黒主将 前半はチャンスをものにできなかったが、ずっと勝てなかった相手に対し、失点0で折り返せたのは大きかった。決勝の相手は県高校総体で敗れた山形中央。今までやってきたことを信じ、リベンジしたい。
守備からリズムできた
本街直樹・羽黒監督 縦に速い攻撃が持ち味の相手に合わせず、安定した守備からリズムをつくることができた。勝敗を分けたのはFW成田藍士の先制点。よく決めてくれた。決勝は大事につなぎ、自分たちのサッカーをしたい。
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