山形花笠まつり、発展さらに 関係者集い60年の節目祝う

2022/11/26 09:42
関係者が山形花笠まつり60年の節目を祝い、今後の発展へ思いを新たにした記念式典・祝賀会=山形市・山形グランドホテル

 県都の夏を彩る山形花笠まつりの60周年記念式典・祝賀会が25日、山形市の山形グランドホテルで開かれた。関係者約70人が節目を祝い、祭りの一層の発展に向けて思いを新たにした。

 県花笠協議会の矢野秀弥会長が「3年ぶりとなった中心街でのパレードには、約4千人の踊り手が参加した。今後も地域に愛され、山形、東北を代表する祭りとして発展を遂げられるよう努力する」とあいさつ。吉村美栄子知事は「60年間の継続を通じ、花笠踊りは山形を象徴するものとなった」、佐藤孝弘山形市長は「市民にとって祭りは、明日の活力につながる、なくてはならない存在だ」とそれぞれ祝辞を述べた。

 特別功労者として、花笠音頭の歌唱やパレード参加を通じて祭りの盛り上げに尽力してきた民謡歌手・大塚文雄さんを表彰した。長年祭りの司会を務めた芹川晴夫さん(元山形放送アナウンサー)と松下香織さん(山形放送アナウンサー)が功労者表彰を受けた。

 引き続き、県花笠協議会副会長の寒河江浩二山形新聞社長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)が「先人たちが育てたこの祭りを今後、70年、80年、100年と続けていくことが私たちの責務だ」と呼びかけ、乾杯の音頭を取った。

 式典に先立ち、60年の歴史を振り返る記念映像が上映され、例年パレードの先頭を担う花笠舞踊団が、情感豊かに正調踊りを披露した。山形花笠まつりは1963(昭和38)年8月に「蔵王夏まつり」に付帯する「花笠音頭パレード」としてスタート。今年8月5~7日の祭りで60回目となった。

県特別功労賞を受け、記念写真に納まる大塚文雄さん(右)=県庁

大塚文雄さんに県特別功労賞「民謡を伝えていく」

 山形花笠まつりの花笠音頭の歌唱で知られる民謡歌手の大塚文雄さん(81)=河北町出身=に25日、県特別功労賞が贈られた。

 県庁で行われた贈呈式で吉村美栄子知事から表彰状を受け取った大塚さんは、ふるさと河北町の思い出や俳優の伴淳こと伴淳三郎さん(米沢市出身)から花笠まつりのバトンを受け継いだエピソードを披露した。「毎年8月5~7日のスケジュールは空けている」と“花笠愛”を口にし、「民謡を伝えていくことが私の仕事」と語った。

 県特別功労賞は特定の分野にとどまらず、幅広い分野で県勢全般の発展に功績があった人物を顕彰しており、これまで4人が受賞。大塚さんは花笠まつりへの長年の参加や、民謡大会・全国イベント・テレビ番組での花笠音頭の披露などで▽観光交流▽文化振興▽地域活性化―の各分野で功績があったと評価された。

 大塚さんは2019年に山形新聞、山形放送が提唱する第62回「山新3P賞」の平和賞を受けている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]