重点機関の病床使用率高止まり コロナ感染急拡大、全体の50%超

2022/11/26 10:24

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、県内では感染者の治療を担う重点医療機関の病床使用率が高止まりしている。全体で50%を超え、中には満床の状態が続く病院も。限られた病床を効率的に運用するため、医師の判断で症状に応じ退院を前倒しするケースも出ている。医療現場の負担は厳しさを増しており、県は改めて感染防止対策の徹底を呼びかけている。

 県によると、25日午後3時半現在、確保病床284床のうち155床が埋まり、使用率は54.6%に上る。病院別の使用率を見ると、山形済生病院(病床数8床)と県立新庄病院(同15床)が100%に達している。病床数が最も多い県立中央病院(47床)は48.9%。

 県内では毎日のように千人以上の感染が確認され、高齢者を中心に入院治療が必要な患者が増えているという。病床使用率が高い病院では現在、入院治療を経て症状が安定したと医師が判断した患者については、退院基準を満たしていなくても退院してもらい、自宅などで療養を続けるよう協力を求めている。

 医療従事者が感染したり、濃厚接触者となったりして自宅待機するケースも増えている。医療現場で人手が足りなくなると、医療提供体制の維持にも影響が及ぶ。阿彦忠之県医療統括監は「病床使用率が5割を超えているのは、かなり厳しい。現場は何とか持ちこたえている」と危機感を示す。

 「医療現場に『ウィズコロナ』はない。封じ込めなければならないものだ」と阿彦氏。冬場を迎えても感染防止にはこまめな換気が重要だとし「医療現場の逼迫(ひっぱく)を防ぐためにも、一人一人の感染対策が大切になる」と訴えた。

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