東北萬国社(山形市、中村明子社長)は1日、コーヒー豆をウイスキー樽(だる)に寝かせ香りを付けた「バレルエイジドコーヒー」シリーズの第3弾を発売する。今回は金龍が運営する「遊佐蒸溜(じょうりゅう)所」(遊佐町)の樽で香りを付け、初めて県産ウイスキーの樽を使った。
遊佐蒸溜所から7月、ウイスキー熟成に使った樽を譲り受けた。樽に最も合うコーヒー豆を選ぶため、社内の焙煎士(ばいせんし)たちが144通りの試飲を繰り返した。
今回の「バレルエイジドコーヒーNo.5」は力強い個性を持つインドネシア産マンデリン、秀でた酸味が重厚な雰囲気を軽快に変えるグアテマラ産アンティグアの2種類を採用。樽に1カ月半~2カ月ほど入れてウイスキーの香りを付け、ブレンドした。飲むとウイスキーの風味を感じ、豆の香りも際立つ。ジューシーで華やかな味わいが特徴。
報道陣向け試飲会を30日に開き、営業開発課の木村陽大課長は「シリーズの中で最もウイスキーの香りが楽しめる」と話した。パッケージは樽をモチーフにした。120グラム入りの箱付きで4200円。500本限定でECサイトや本社、仙台市の直営店で販売する。問い合わせは同社023(631)6665。
ウイスキーの魅力を伝える山形市在住のユーチューバー・ひろしさんのチャンネル「ひろしの隠れ家」で、製作秘話などを紹介している。
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