「フルーツ・ステーション」整備、必要性強調 知事「情報発信に特化」

2023/1/26 09:11

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 県の果樹王国情報発信の拠点施設整備構想を巡り、本年度当初予算の撤回を経て再浮上した「フルーツ・ステーション」に関し、吉村美栄子知事は25日、「情報発信に特化した施設」だとして整備の必要性を強調した。当初構想と同じ寒河江市のふるさと総合公園内に候補地を選定した理由については、観光アクセスの容易性などを挙げた。

 定例記者会見で吉村知事は「観光客に県内回遊を促す拠点」と説明した。寒河江市内に構想した理由として▽整備候補地が県有地▽主要高速道路の結節点に近いなどの周遊性▽クルーズ船との連携▽既存施設の活用―の4点を挙げた。

 近隣の道の駅、産直施設との機能の重複を否定し、構想する新拠点は「四季のフルーツ全般を学び、理解を深め、味わってもらい、販売や産地につないでいく」との位置付けだとした。

 拠点整備を巡り、県は、新規事業費を計上した本年度一般会計当初予算案を昨年の県議会2月定例会に提示したが、議会側が将来負担などに難色を示したため撤回した。昨年の9月補正予算案で改めて情報発信の検討費を盛り込み、可決された。再検討後の構想では、同公園内に民間資金を活用した拠点を整備し、2026年度の事業化を見込んでいる。

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