バレーボールVリーグ女子2部は28日、宮城県富谷市の富谷スポーツセンターなどで4試合を行い、本県のプレステージ・インターナショナルアランマーレは3―1で仙台に逆転勝ちした。2連勝で通算成績を12勝1敗とした。勝敗数で群馬銀行と並ぶものの、フルセットまでもつれた試合数によるポイント差で順位は2位のまま。
第1セットこそ仙台の堅い守りに手を焼いて競り合いを落としたものの、第2セット以降はサーブから守りの連動性が機能して攻撃が活性化した。伊藤摩耶の速攻などで勢いづき、25―22で取り返すと、第3セットは打点の高いオケケアル・メソマチを軸に序盤で突き放して25―16で連取した。第4セットは有村涼美の強打などで主導権を握って25―19で押し切った。
メソマチが17得点、伊藤が15得点、有村が14得点、木村友里が14得点、菅原里奈が12得点だった。
次戦は2月5日、前橋市のヤマト市民体育館前橋でGSS東京と対戦する。
ファイナル視界、慢心なし
【アタック】先手を取られる苦しい展開にも今のチームには勝負どころをものにする強さがある。アランマーレは粘る仙台を振り切って首位争いに踏みとどまった。「相手に対してアジャスト(適応)できたことは大きい」と北原勉監督。劣勢から持ち直して勝利を引き寄せた選手たちに成長の跡を感じたようだ。
序盤は相手の守備を崩せずラリーで根負けし、連係ミスから失点する場面も目についた。後手に回った印象は否めず、木村友里主将も「出だしは自分たちのリズムがつくれなかった」と振り返る。
出鼻をくじかれた格好だが、サーブの狙いを修正して臨んだ第2セット以降は勝負強かった。厳しいコースを突くことで相手のスパイクコースを限定させるなど、守りの連動性が機能した。
攻撃にもリズムが生まれたことで伊藤摩耶は「相手の状況を見極めて攻めることができた」とうなずく。仙台市出身のミドルブロッカーは要所で速攻を決めるなど、15得点をマークする活躍を見せた。地元で躍動し「アウェーだけどホームの気持ちでプレーできた」とにこやかだ。
レギュラーラウンドは後半戦に入り、3チームによるファイナルステージやその先の入れ替え戦も視界に入ってきた。順位がちらつきだすが、「自分たちは課題を一つ一つクリアして試合に臨むだけ」と木村主将。高みを見据えるチームに慢心はない。
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