プラスチック削減や食品ロスについて考えてもらおうと、東北芸術工科大企画構想学科4年の加藤愛佳(まなか)さん(22)が県内の古米や廃棄予定の規格外野菜を使った食べられるスプーンを考えた。農家や企業と連携して試作品を作り、28日に山形市の県観光物産会館ぐっと山形で利用客に配った。
加藤さんは県内の農家から提供してもらった規格外のニンジンやリンゴ、ブロッコリーと古米をパウダー化した後、スプーン形クッキーを作る愛知県の企業の協力で、長さ約10センチのスプーンを約600個作った。
ぐっと山形では、アイスクリームなどを食べている家族連れなどに声をかけてスプーンを手渡した。取り組みの意義を説明し、アンケートも依頼した。加藤さんは「世界ではプラスチックを削減する活動が大きくなっていて、日本では栽培された野菜の30~40%が廃棄されている。こうした事実を知り、関心を向けてほしい」と訴えた。山形市の同大で開かれる卒業制作展(来月7~12日)の会期中、学内のベーカリー・カフェ「COPAiN(コパン)」で提供するコーヒーゼリーに添えられる。
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