県内外の大学生ら、たき火を囲んで語り合う ヤマガタケンジンクラブ

2023/1/30 08:41
暖を取りながら笑顔を見せる学生ら参加者=山形市・やまぎん県民ホール前

 県内在住や本県出身の大学生たちが集まり、「ヤマガタケンジンクラブ」と銘打ったコミュニティーづくりに取り組んでいる。新型コロナウイルス禍で学外交流の機会が減少してきた中、イベントを通じ学生同士のつながりを深めていくのが目的だ。29日に山形市内でたき火を囲んで語り合う催しがあり、さまざまな大学生が参加し自由に意見交換した。

 山形市出身の宇都宮大2年村山佑月(ゆつき)さん(20)=日大山形高出=が中心となり、昨年から取り組みを始めた。本県出身者が国内外で組織している山形県人会があるが、学生ら若い世代による新たな試みとして同クラブを位置付ける。山形の魅力を再認識するとともに、「ゆるく、楽しく」をモットーに掲げる。

 たき火イベントは東北芸術工科大2年の金成美怜(かなりみれい)さん(19)=福島県出身=と一緒に企画し、やまぎん県民ホール(県総合文化芸術館)前の広場で午後4時すぎから開いた。事前に火気使用の手続きなどを済ませた上で、用意したいすに座りながらたき火を囲み、日が暮れてからも語り合った。

 山形大や東北芸術工科大の学生ら約10人が参加し、交流サイト(SNS)を通じて駆けつけた社会人の姿もあった。学生たちはコロナ禍に入ってから入学し、多くのシーンで活動自粛を余儀なくされてきた。「コロナ前の大学生がどのような学生生活を送っていたかさえ、分からない。こういうイベントは貴重だと思う」との感想が聞かれた。

 これまでJR山形駅西口周辺の町歩き、県産ダチョウの卵を食べる催しなどを行ってきた。村山さんは「今後は(宇都宮大のある)栃木県で芋煮会を開催して県外の人たちに楽しんでもらうなど、山形にちなんだわくわくすることを企画していきたい」と話した。

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