酒田市袖浦地区で伝統的に栽培されているアサツキの収穫が最盛期を迎えている。土の中から掘り出してハウスで成長させた緑色の芽と、白色の根元がきれいなコントラストを織りなしている。
アサツキは冬の料理に彩りを添える野菜で、同地区では「きもと」の名称で親しまれている。JAそでうら管内では「あさつき部会」の約40人が生産している。昨年11月下旬から掘り取り作業を始めた。新芽は電熱線を敷いたハウス内の温床に1週間ほど置き、緑色の部分を12センチ以上伸ばす。同12月から首都圏を中心に出荷している。
部会長の高橋忠夫さん(63)=同市十里塚=は寒波の影響で土が凍ったため掘り取り作業を休む日を挟みつつ、成長したアサツキを洗って皮をむく作業を続けている。「今年の生育は順調。癖がないので炒めても、酢みそあえにしてもおいしい」と話していた。収穫は3月ごろまで続く。
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