道路を活用して地域活性化などにつなげる「歩行者利便増進道路」(通称・ほこみち)に今春指定された山形市七日町の国道112号一部区間で31日、本格的な運用開始を宣言するオープニングセレモニーが行われた。地元関係者らが参加し、居心地の良い空間をつくり、にぎわい創出を目指すことを誓った。
指定区間は八文字屋本店付近―ナナ・ビーンズ付近の約290メートル。特例区域はベンチやテラスなどの設置要件が緩和され、イベント開催など民間のアイデアを生かした空間づくりが可能となる。
同市のほっとなる広場公園でセレモニーがあり、指定区間の占有者・七日町商店街振興組合の岩淵正太郎理事長が「新しい商店街の姿を模索している中での第一歩。愛される商店街を目指していきたい」とあいさつした。道路管理者の国土交通省山形河川国道事務所の橋本裕樹所長が「歩行者が主体となる、にぎわいを創出するために協力したい」と述べ、テープカットを行った。
指定を受け、同組合は区域内に大学生が手がけたベンチを6カ所に設置した。今後は、ほっとなる広場公園の活用法なども含め、にぎわい創出策を検討する。
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