第74回県高校総合体育大会は主会期第1日の2日、県内各地で12競技を行った。弓道個人で女子は熊谷幸瑠(ゆきる・酒田西)が優勝し、男子は佐藤晴仁(酒田東)が制した。
バドミントン団体は男子の山形南と山形商、女子の山形城北と惺山がそれぞれ決勝に進んだ。サッカーで男子の城北、羽黒、山形明正、日大山形が4強入りを果たした。雨天により、テニス団体は会場を変更して男女の1回戦を行い、ソフトボールは1回戦のみの実施となった。3、4日に予定されていたヨットは出場選手の体調不良により中止が決まった。
射道優秀賞も受け笑顔
弓道女子個人は熊谷幸瑠(酒田西)が頂点に立った。緊迫した場面で攻めの姿勢を貫いた。初の全国高校総体出場に「楽しく弓を引くことができた」と喜びに浸った。
予選通過は8射のうち5本以上を的中させることが条件。序盤は調子よく的を射抜いたものの終盤は苦戦した。「守りに入ってしまい体の動きが小さくなってしまった」と反省。攻めの意識を強く持つよう切り替えた。
4射する準決勝は全て的中させて勢いを取り戻し、4人による決勝に進出した。4人が並び、各自の呼吸で射て、的を外した選手から敗退していく「射詰競射」。熊谷は「最初に当てる」と弓を引いた。2射目は2人の対決となり、熊谷はこれも的中。ライバルは外し、栄冠を手にした。
高校入学後の部活動紹介で弓を引く先輩の姿に憧れ、入部した。多くの人に教えを請い、努力を重ねてきた。優勝に加え、射形の美しさなどを評価する射道優秀賞も受けた。3年生は、笑みが絶えなかった。
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