山形新聞、山形放送の8大事業の一つ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は第4週の3日、白鷹町荒砥小(丸川和久校長)の3~6年生15人が睦橋(白鷹町)から新五百川橋(朝日町)の区間を担当した。子どもたちは治水のための施設見学などを通し、人の営みを水害から守る備えの大切さを学んだ。
同校で出発式を行い、佐藤信国土交通省山形河川国道事務所長井出張所長が「いろいろな体験を通して、最上川のことを知ってもらいたい」とあいさつ。丸川校長は「『母なる川』が生活とどうつながっていて、上手に付き合うにはどうしたらいいのか。自分の頭で考え、五感をフルに発揮して感じてきてほしい」と呼び掛けた。
ともに5年の今井光騎君(10)と阿部潤平君(10)が計11週にわたって引き継ぐ「ビッグフラッグ」を掲げ、6年布施瑛音(えいと)君(11)が「次の街にリレーをつなげられるよう、いっぱい歩こう」と決意表明した。
子どもたちは時折降る雨を吹き飛ばすように、元気に歩を進めた。排水機場や樋門の役割を知り、土のう作りにも挑戦し、水害からどう暮らしを守っているのかを学んだ。白鷹浄化管理センターの見学や水質検査では、清らかな流れを保つため、自分たちができることを考えた。川沿いで出合った草花やカエルにも思いを寄せながら、川の豊かさや厳しさを体いっぱいに感じた。
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