4日午前11時ごろ、西川町月山沢の月山湖カヌースプリント競技場で、県高校総合体育大会のレース前、強風のためカヌー4艇が沈没するなどし、生徒計13人が落水した。このうち4人が低体温症や過呼吸の症状で救急搬送された。命に別条はなく、関係者の話では全員が男子生徒で、搬送者のうち1人が経過観察で入院した。
寒河江署によると、4艇は4人乗り。強風による波で、3艇が浸水して沈没し、12人が落水、1艇はバランスを崩し、1人が湖に落ちた。全員、救命胴衣を身に着けており、大会関係者が救助艇で引き上げて助けた。大会の規定では風速10メートル以上で競技を中止する。事故当時の風速は7メートルほどで、時折強風が吹いていたため、4艇はスタート位置周辺で待機していた。水温は10度だった。
関係者の話では、沈没したのは、カヤックフォア500メートル決勝のレースを控えた谷地高の3艇で、バランスを崩したのは、次レースに出場予定だった、カナディアンフォア500メートルの同校の1艇。大会は全国高校総体の県予選も兼ねており、男女約40人の選手が出場していた。
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