サクランボ収穫、県が人手確保に力 募集アプリ利用促進、キャンペーンも

2023/6/5 07:39
山形県庁(資料写真)

 本県特産のサクランボは6月に収穫期となり作業量がピークを迎え、多くの働き手確保が喫緊の課題となっている。県は今季も農業アルバイト募集アプリの利用を促したり、県職員が副業として収穫作業などに協力する「やまがたチェリサポ職員制度」を運用したりして支援に力を入れる。

 県農業経営・所得向上推進課によると、募集アプリ「daywork」の6月の延べ求人数は1日現在3144人で、昨年同時期の2904人を既に超えた。現時点で雇用に結びついたのは1755人(成立率55%)にとどまり、生産現場のニーズに追いついていないのが現状だ。例年、人手が足りず、収穫しきれない園地もあるという。

 12日~7月10日には、アプリを友人などに紹介し、条件を満たすと県産農産物がもらえるキャンペーンを実施して利用を促す。アプリの使い方などは、県のホームページで確認できる。

 チェリサポ制度の運用は昨年に続いて2度目。今回は昨年より1カ月前倒しして5月に始め、収穫の前段となる葉摘みや摘果作業にも対応できるようにした。昨年は50人が申請し延べ40人が実際に作業に従事。今年の申請者は35人(6月1日現在)で、75人を目指している。高橋和博課長は「副業の輪が他自治体や民間に広がり、サクランボ産業を支える働き手の確保につながってほしい」と語る。

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「やまがた農業ぷちワーク」について | 山形県

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