咲いたよ、ヒメサユリ 山辺・玉虫沼周辺、町民有志が管理

2023/6/5 11:29
玉虫沼周辺でかれんなヒメサユリが咲き始めた=山辺町

 山辺町の町民有志で管理する同町大蕨の玉虫沼周辺にあるヒメサユリが、今年も花を開いた。2021年から2年続けて球根が盗掘される被害に遭った。残った株が、ピンク色のかれんな姿を見せている。

 管理しているのはヒメサユリを植える会(武田文博会長)。20年ほど前から同所をヒメサユリの群生地にしようと取り組み、山辺小の児童や保護者と共に球根を植えた年もあった。盗掘は21、22年に発生。何者かによって約300株ずつ持ち去られた。現在は小さな株を含めて100株以上が残っているとみられ、会員たちは草刈りをするなどして丁寧に世話をしている。

 今年は5月下旬から咲き始めた。緑の斜面の所々で花が開き、散策に訪れた人の目を楽しませている。武田会長(74)は「これほど多く咲いてくれるとは思わなかった。(盗掘で)整備をもうやめようと思ったこともあったが、続けてきて良かった」と笑顔だ。

 同会は、児童が協力し植えたことを記した張り紙を周辺に掲げ良心に訴えかけている。武田会長は「二度と被害に遭わないように」と願っている。

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