川西町の諏訪神社に奉納する大しめ縄作りが4日、同町上小松の藤島建設で行われ、氏子らが作業に励んだ。完成した大しめ縄がお囃子の笛や太鼓が響く中を同神社へと運ばれ、大鳥居に掛けられて堂々とした姿を見せた。
しめ縄作りは1864(元治元)年から続く行事。当時流行したコレラの収束を祈願して同神社の大鳥居を改修したことが始まりとされる。現在は「諏訪神社綱打(つなうち)保存会」(鷲尾武次会長)が中心となり、製作方法を受け継いでいる。
この日、約50人が作業し、重さ300キロほどのしめ縄を仕上げた。神事に続き、参加者が丸太に固定したしめ縄を担ぎ、町内を1時間半ほど練り歩いて鳥居に飾り付けた。鷲尾会長(73)は「感染症の早期収束を願う気持ちは今も昔も変わらない。五穀豊穣(ほうじょう)の祈りも込めて新調した」と話していた。
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