上山市特産の紅干し柿の原料となる「紅柿」が今春の凍霜害で打撃を受け、市全体の収量が平年比3~4割ほど減少する見通しであることが21日、JAやまがた南部営農センターの調査で分かった。関係者は初冬の風物詩「柿のれん」への影響を懸念している。
同センターによると、今年4月24日深夜~翌25日早朝の低温で同市の関根や相生、三上、細谷の各地区などで花芽が枯死した。同地区の園地ではラ・フランスやサクランボ、スモモも被害を受けた。同センター干し柿部会の前部会長、須田善昭さん(46)の園地(同市相生、約40アール)は紅柿が7割減、「平核無(ひらたねなし)」がほぼ全滅といい、須田さんは「実っている柿は確保したい」と話した。
同部会は毎年11月、市内各所に紅干し柿の「柿のれん」をつるしている。現部会長の山田久雄さん(42)は「紅柿の数は少なくなるかもしれないが、なんとか設置したい」としている。
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