任期満了に伴う天童市議選は、24日の投開票まで2日に迫った。前回から1減の定数21に対し、現職16、新人6の計22人が争っている。強固な支持基盤を持つ現職が上位を形成し、中位以下は混戦模様となっている。複数の現職と新人が当落線上で競い合っている。(文中敬称略)
告示直前まで無投票ムードが漂っていたこともあり、有権者の関心はいまひとつ。投票率は前回の55.31%を下回り、50%前後の可能性がある。当選ラインは400~500票台か。
過去2回トップの現職笹原は新人勢の切り崩しを警戒しつつ、支持を広げる。公明現職の野口は厚い組織に支えられ、着実な戦い。天童中部の引き締めを図る鈴木、貫津をまとめる遠藤喜、体育関係の人脈がある山口の水戸芳、北久野本を押さえる武田の各現職が追う。田鶴町の国民新人の横山は党県連の支援を受け、上位に割って入れるか。共産現職の伊藤は党候補が1人となったことで組織票の上積みが期待される。
中位は僅差でひしめく。干布の現職水戸保は他陣営の攻勢をしのぎながら足場を固める。田鶴町の立民現職の狩野は地元から非自民候補が出馬したことに危機感を強め、組織をフル稼動。新人半田は地元南町や商業関係者を足掛かりに勢いがある。駅西と出身地蔵増を回る古沢、久野本町内会の支援を受ける佐藤孝、議長で山口の村山の現職勢はそれぞれ、安定した戦いぶりをみせる。乱川を固める三宅、高擶の勇退者票を取り込む遠藤敬の両現職はどこまで票を伸ばせるか。
寺津の新人林は野球関係の人脈を生かし支援の輪を広げる。長岡の参政新人の斉藤は党支持者が支え、集票を進める。長岡の新人滝口は地元を小まめに回り、出遅れの挽回を急ぐ。
小路の新人駒延は地元票に加え、女性票をどこまでまとめられるかが鍵。高擶の現職佐藤俊は地元への浸透を図りながら巻き返しを図る。N党(当時)から無所属に転じた現職五十嵐は交流サイト(SNS)を活用し、票の掘り起こしに懸命だ。
16日現在の有権者数は5万911人(男2万4581人、女2万6330人)。
◇立候補者(定数21―22)
滝口 茂之 58 会社員 無新
水戸 芳美 67 市議 無現 (3)
遠藤 喜昭 66 市議 無現 (2)
佐藤 俊弥 68 市議 無現 (2)
佐藤 孝一 60 自営業 無現 (1)
伊藤 和子 75 無職 共現 (9)
鈴木 照一 55 市議 無現 (7)
三宅 和広 62 市議 無現 (2)
駒延 法子 53 自営業 無新
半田 大介 48 会社員 無新
野口さつき 64 市議 公現 (1)
水戸 保 72 農業 無現 (7)
斉藤美千代 57 会社役員 参新
遠藤 敬知 69 市議 無現 (3)
笹原 隆義 42 市議 無現 (2)
狩野 佳和 58 市議 立現 (4)
古沢 義弘 65 市議 無現 (1)
武田 正二 65 市議 無現 (3)
林 正人 63 自営業 無新
横山 愛 49 農業 国新
村山 俊雄 76 農業 無現 (4)
五十嵐浩之 61 市議 無現 (1)
(届け出順、カッコ数字は当選回数)
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