山形市の山形工業高(高橋良治校長)の生徒たちが生産した完熟マンゴーを使い、山形、南陽の両市の2菓子店がスイーツを完成させた。山形の店舗はゼリー菓子と焼き菓子を、南陽の店舗はタルトを作り、南陽では23日に発売し、山形では24日に販売を始める。
同校は2020年、学校敷地内の「スマートマンゴー工場」で温室栽培を始めた。デジタル技術を生かして室温や水やりを自動管理し、今年はこれまでに約70個を収穫した。菓子作りは昨年からの取り組みで、多くの人に味わってもらおうと、同校から依頼を受けた2店舗が商品開発を進めた。
山形市旅篭町3丁目の「パティスリー ショコラトリー コトノワ」は、果肉と果汁を使った一口サイズのゼリー菓子「山工パータ・ド・フリュイ・マンゴー」(2個入り216円)と、生地にマンゴーピューレを練り込み、上にマンゴージャムをのせた焼き菓子「山工ポワン・マンゴー」(248円)を作った。
南陽市若狭郷屋の「510メゾン・ド・サンクディス」は、キャラメルマンゴームースなどをのせたタルト「ヤマコーマンゴー」(432円)を用意し、土日のみ販売している。
焼き菓子を試食した生徒会の3年遠藤蒼天(そうま)さん(17)は「バターとマンゴーの風味がマッチしていて、おいしい」と太鼓判。生徒会長の3年小金沢悠人さん(18)は「地域住民はもちろん、多くの人に食べてほしい」とアピールした。問い合わせは各店舗。
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