2022年11月27日(日)
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神田松鯉、傘寿の誕生日に歌舞伎座で講談 伯山・尾上松緑から祝福も【コメントあり】

『荒川十太夫』上演記念「神田松鯉・神田伯山歌舞伎座特撰講談会」の模様
 10月歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」の第一部は、講談の名作『荒川十太夫』を尾上松緑の主演で、新作歌舞伎として上演する。公演を目前に控えた28日、歌舞伎座にて『荒川十太夫』上演記念「神田松鯉・神田伯山歌舞伎座特撰講談会」が開催され、松鯉、伯山それぞれの講談に加え、2人の講談の間には、特別ゲストに松緑を加えた3人による特別鼎談が行われた。

【写真】齋藤飛鳥と対談した神田伯山

 冒頭のあいさつで、松鯉は「こんなに大勢のお客様方にお運びいただき、大変ありがたいです」と喜びを表現。28日は、松鯉が傘寿(80歳)を迎える誕生日だが、松緑が登場し、松鯉に向かい頭を下げて、「お誕生日おめでとうございます」と声をかけると、満席となった場内から割れんばかりの大きな拍手が送られた。傘寿を迎えた心境について「いつの間にか、なってしまった」と茶目っ気たっぷりに答えながら「芸もそれと同様に年取ってくれるとよいのですが、なかなか追いつかない。それでも及ばずながら一生懸命勤める気持ちは未だに持ち続けています」と真摯に語った。

 伯山が門弟一同で暖簾(のれん)を贈ったことを明かすと、松鯉は「あまりにうれしくて、暖簾の前で記念撮影をしました」と満面の笑みを見せた。テンポのよいやり取りで会場を笑いに包みながら、今回の講談会への想いや、『荒川十太夫』の魅力について語った。公演の最後には、出演の松鯉、伯山による三本締めが行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。

■神田松鯉
『荒川十太夫』の魅力は、人間の美学、講談の美学、男の美学がつまった作品。人を慮る心、いたいけなものに常に温かい眼差しを迎える、決して長いものには巻かれない。そういった惻隠(そくいん)の情、素晴らしい美学が詰まった作品です。

■神田伯山
歌舞伎座は、お客様、裏方さん、皆さんの宝物だと思っています。そのような場所で公演ができて本当に光栄で、幸せな気持ちです。今回、歌舞伎座のチラシに「神田松鯉口演より」と記載されていることを師匠がとても喜んでおりました。

■尾上松緑
こんなに大勢のお客様にお越しいただき、自分のことのようにうれしく思っております。『荒川十太夫』は日本人の心に響く物語。実は、今日の公演の合間にお稽古があり、松鯉先生が稽古をご覧くださることになっております。歌舞伎のお稽古では先輩方に見ていただくことには慣れていますが、今日はいつも以上にこわい気持ちです(苦笑)。松鯉先生、伯山先生が語られる講談の作品を汚すことのないよう、お客様の心の底に伝わるような作品にしたいです。
公開:2022-09-28 20:20
更新:2022-09-28 20:20
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